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雷恐怖症や花火の苦手なワンちゃんに [少し勉強しましょう]

この時期、診察時に“犬が雷で落ち着かない“と相談されることがたびたびあります。
同様に、花火が苦手て困ると相談されることも多いです。

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音や光に対する恐怖のほかに、気圧の変化や、雷雲から発生する静電気に恐怖反応を
示していると考えられています。

・息づかいが荒くなる
・よだれを大量にたらす
・体の震えが止まらない
・家中をウロウロして落ちつかない
・お風呂場(水辺)に逃げ込む
・お漏らしをする
・嘔吐する
・水や食べ物を一切受けつけない
・逃走・破壊行動、などが挙げられます。
などの行動がみられます。

もし、飼い主さんが食べ物やオモチャを使って気を紛らわせようとしても、反応でき
ないほどのパニック状態になるようなら、少しでも改善できるように対策をしていき
ましょう。


1.犬が安心できる環境を作ってあげる
  なるべく窓から離れた位置、少しでも雷の聞こえにくい場所で安心して過ごせる
  スペースをつくり、普段から慣れさせてあげましょう。また、クレートに目隠し
  の為にブランケットなどをかけてあげるといいでしょう。
  ラジオなどを置いて聞かせ、実際に花火や雷のある時に少しでも花火や雷の音が
  聞こえにくくしてあげることも効果的です。

2.すこしづつ慣れさせる
  トレーニング用語で「系統的脱感作」といわれるもので、例えば、遊んでいると
  きやおやつをあげる時に、雷の音などの効果音を小さい音でながし、慣れさせて
  いく。最近はアプリなどで簡単に効果音を入手できます。

  ※ただし、刺激が強すぎると、恐怖心を増幅させてしまう可能性があるので注意
   が必要です。

3.サプリメントを使用する
  リラックス効果を促すサプリメントを使用する。

4.抗不安剤などの薬物を使用する。
  症状のひどい子は、使ってあげることをお薦めします。

それから、飼い主さんが、いつも通りの行動をすることも大切です。
犬が怖がっているときに、安心させようといつも以上に撫でたりずっと抱きしめてあ
げる行為は「犬の怖がる行為」を助長させてしまうことがあります。また、恐怖症の
犬に怒ったり叱ったりするのもよくありません。つい心配で、飼主さん自身も不安に
なってしまいがちですが、犬が心強く思えるように飼い主さんは落ち着いて接してあ
げることが重要です。

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