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狂犬病について [少し勉強しましょう]

2013年には台湾で52年ぶりに、スペインで40年ぶりに狂犬病の発生がありました。
狂犬病の発生していなかったバリ島では2008年に発生し、現在も発生が続いています。

とても怖い病気ですので、あらためて勉強してみましょう。


狂犬病とは、
・ウイルス性の人獣共通感染症であり、ヒトを含めたすべての哺乳類が感染する。
・日本での病名は、狂犬病の犬に咬まれて感染することが多っかたので、「・・犬」と名がついている。
・現在、国内での狂犬病の発生はない。
・発生のない国はごくわずかで、世界中で毎年約55,000人が狂犬病で亡くなっている。
・発症した場合の死亡率はほぼ100%。
・早期診断が確立していない。

日本は狂犬病を撲滅できたかなり稀な地域です。
ですが、撲滅できたからといって、今後の狂犬病の発生の可能性がないわけではありません。

動物の検疫では、180日の抑留義務がありますが、狂犬病の潜伏期は平均1~2カ月なので、見逃される可能性もあります。
また、密輸入される動物や漂着動物、外国船舶が乗せてくる犬から、狂犬病を伝搬する可能性もあります。

最近、狂犬病予防接種の接種率が下がっていることが問題になっています。
万一の侵入に備え、発生の拡大とまん延の防止のため狂犬病ワクチン接種は重要となります。
狂犬病予防法により生後91日以上の犬は毎年1回狂犬病ワクチン接種の義務がありますので、
犬の飼い主さんは、集合注射か動物病院にて、飼い犬の予防接種を受けてください。

ただし、ワクチン接種で副作用が出る場合もあります。持病があったり、体調が悪かったり、過去のワクチン接種で体調
を崩した経験がある場合は、動物病院で接種するかどうか相談してみてください。


厚生労働省のページもご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/

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