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ペットの高齢について考える⑤ [少し勉強しましょう]

腎臓について

腎臓は、
・血液を濾過して体にとって不必要な老廃物を尿として排出
ほかにも、
・水分の調節
・電解質(ミネラル)のバランス調節
・酸塩基平衡のバランス調節
・造血ホルモンの分泌
・血圧の調節
などを行っています。

腎臓は予備能力が高い臓器のため、よほど悪くならないとなかなか症状が現れません。
つまり、症状が現れたときには、かなり腎臓機能は悪化しています。


□腎不全とは、 
 
 急性腎不全 急激に腎機能が低下した状態
        重度の脱水、血圧低下、腎炎、中毒、など
 
 慢性腎不全 長い時間かけて、腎臓機能が低下した状態
        ネフロンという濾過装置が減少していく

       ※特に高齢の猫では、慢性の腎疾患が多く、
         
        年齢    発症率
        8歳前後   約8%
       10歳前後  約10%
       12歳前後  約24%
       15歳前後  約30% とも言われています。
       

□どのような症状?

・食欲不振
・体重減少
・被毛の劣化
・脱水 など


□腎臓の検査は?

問診     : ペットの症状や行動など
身体検査   : 全身状態をチェック
血液検査   : 血中尿素窒素BUNと血清クレアチンCre等を指標。
           ↑腎臓機能の75%以上障害されないと異常値を示しません
尿検査    : 比重、蛋白、尿沈渣
           血液検査より早く腎臓の異常を検出できる可能性があります
レントゲン検査: 腎臓の大きさをチェック
超音波検査  : 腎臓の大きさや内部構造をチェック



慢性腎疾患では、いちど障害を受けて機能を失ってしまった組織が再生することは期待できません。また、機能を失った組織が行っていた仕事をまだ残っている正常な組織で行うことになるため、正常な組織は通常よりも仕事量が増えてしまい、さらに腎臓が悪くなるといった悪循環に陥ります。ですから、早期発見が大切になり、確認した場合は、腎臓に負担をかけないような食餌に変更したり、投薬したり、進行した場合は輸液療法などが必要になります。
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